僕が資産形成を開始し、FIRE(早期リタイア)を目指す最大の理由。それは豪華な暮らしがしたいからでも、一生遊んで暮らしたいからでもありません。
それはただ、「社会的擬態」を脱ぎ捨てるためです。
毎日「ちゃんとした社会人」を演じ続けることに疲れ果て、将来に深い絶望を感じていた僕が、なぜ「温泉サイドFIRE」という答えにたどり着いたのか。その経緯をお話ししようと思います。
1. 「まともな大人」を演じる毎日のコストと、深まる絶望
職場や社会に出ると、僕たちは常に「まともな社会人」であることを求められます。
過剰なコミュニケーション、場の空気を読む配慮、興味のない雑談、そして「30代の大人ならこうあるべき」という目に見えない無言のプレッシャー。
自分本来の性格や思考を押し殺し、社会に適応するために「ちゃんとした大人」を演じること。この「社会的擬態」にかかるエネルギーコストは、INTP(論理学者タイプ)の僕にとって想像以上に巨大でした。
理解できないことで怒られ、周囲を観察し、同じ言動を模倣できるようにする……そういったことを今までずっとやってきました。そのおかげでかなりうまく「人間」を演じられるようになってきましたが、なぜそのような言動をしなくてはならないのかが、本能的に理解できません。
「これをあと何十年も、定年まで続けなければいけないのか……?」
と考えたとき、まさに地獄のような深い絶望感に襲われました。
しかし、そうは言っても働いてお金を稼がないと生きてはいけません。終わりが見えず、続けざるを得ない擬態生活は、僕の精神と体力を着実に削り取っていたのです。
2. 絶望のなかで出会った1冊の本——『FIRE 最強の早期リタイア術』
「この地獄から抜け出す方法はないのか」
途方に暮れていたときに偶然出会ったのが、クリスティ・シェン氏の著書『FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド』でした。
実は、この本を読むまでの僕は、本気で今の仕事を辞めようとしていました。擬態の限界を感じ、いっそフリーターにでもなって細々と生きていこうかと考えていたのです。
しかし、この本を最後まで読み、彼女の考えを理解したとき、その甘い迷いは吹き飛びました。
そこには、根性論や一獲千金のギャンブルではなく、「数学的なロジック(4%ルールなど)に基づけば、誰でもお金から自由になり、労働から解放される」という冷徹で美しい事実が書かれていたのです。
「お金の仕組みとルールさえ正しく学べば、この擬態地獄には終わりが存在する」
暗闇の中に明確な「出口」が見えた瞬間でした。
「フリーターに逃げるのではなく、今の仕事を維持して入金力を最大化させよう」
この本との出会いが、絶望の生活の中に希望の光をともし、僕に腹をくくらせてくれたのです。
3. 自分が本当に欲しかったのは「温泉に入り、道の駅で野菜を買う暮らし」
FIREという目標を得た僕は、自分が将来どんな暮らしを送りたいのか、何に幸せを感じる人間なのかを改めて見つめ直しました。
僕はタワマンに住みたいわけでも、高級車に乗りたいわけでも、海外リゾートで散財したいわけでもありません。そこそこの年収を稼いではいますが、それも「社会人としてこうあるべきだ」という思想によって、自分を無理して働かせた結果でしかありませんでした。
それでは、僕が人生で本当に得たいものは何なのか。思い浮かんだのは、とても素朴な光景です。
「ふらっと車で温泉に行って浸かり、帰りに道の駅に寄って地元の新鮮な野菜を買う。そしてそれを家で調理して食べる」
僕にとっての至高の幸せは、まさにこれでした。
自分を偽らず擬態もせず、お湯に浸かって身も心もほぐれる時間。そして地元の旬の野菜を手にして季節を感じる時間。このささやかで素朴な生活こそが、僕にとって必要十分な幸福のゴールだったのです。
4. なぜ「完全FIRE」ではなく「温泉サイドFIRE」なのか?
自分の幸せのサイズが分かったことで、目指すべき方向性も明確になりました。
しかし、一切働かない「完全FIRE」を達成しようとすると莫大な資産が必要になり、それを貯めるまでに何年も「擬態期間」を我慢しなければなりません。正直、そんな長い年月を耐えられる自信もありませんでした。
そこで、僕は「サイドFIRE」という選択肢を選びました。
- ストレスの少ない形でゆるく働く
- 余暇を大好きな温泉と道の駅巡りにあてる
資産という名の「ダム」をコツコツと築き、資産収入を増やすことで、自分の人生における「社会的擬態」の割合を段階的に減らしていく。これが、僕にとって最も合理的で現実的な戦略です。
まとめ:自分の人生の湯加減で生きていく
人生に絶望していた僕を救ってくれたのは、1冊の本との出会いと、「自分にとっての本当の幸せ」に気づけたことでした。
人それぞれの幸福のサイズがあり、世間が定める「成功」の基準に自分を合わせる必要はないと僕は思います。
もし今、あなたも「まともな社会人」を演じることに疲れ果てているなら、まずは自分が何に心地よさを感じるのか、自分だけの「よい湯加減」を知ることから始めてみませんか?
このブログでは、僕が資産ダムをコツコツと積み上げ、温泉サイドFIREを達成するまでの道のりをリアルタイムで発信していきます。
僕の試行錯誤が、同じように社会生活にすり減っている誰かの小さな希望になれば幸いです。

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